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「あのさ、美波くん…そろそろ本題に入りたいんだけど…」
「……ん~…何?」
文化祭が終わってすぐに来てくれたは良いけど…家に着くなりずっとクッションみたいに僕を後ろから抱きしめて離してくれない…
「何じゃなくて、離れて?ちゃんと座って」
「くっついたままで良いじゃん!」
「ダメッ!早く座って!」
「分かった!分かったから早く言ってよ」
向かい合って座ってもらい、やっと本題に入れる。
「美波くん、付き合うにあたって君と約束したいことがあるんだ」
「約束?」
「付き合うと、その…どうしてもお互いを求めちゃうと思うんだ。だけど、美波くんは今年17歳…酷だとは思うけど未成年の内は、性行為はしないって約束したいんだ」
「はあぁっ!?俺の周りで付き合ってる奴らはそういう事してるよ?何で俺らはダメなんだよ…」
「僕は26歳だから、やっぱり未成年に手を出す事は気が引けてしまうんだ。美波くんの両親とも親しい間柄だから不誠実だと思われる行動をして嫌われたくない…」
美波くんはあからさまに不機嫌な表情をする。
「ただでさえ同性と付き合うのは、反対されるだろうし…その上美波くんに手を出したって知って嫌われてしまったら、君と会わせてもらえなくなるかもしれない…。家族に認めてもらえずに付き合って行くのは辛いでしょ?どうせなら認めてもらいたいし…」
「龍ちゃんの言いたい事は分かる…俺も龍ちゃんと付き合う事は認めて欲しいし…」
「じゃぁ決まりね」
「でも性行為以外はするからなっ!!」
「性行為以外?」
「キスとか…抱き合ったりとか…それくらいは許してくれねーと、俺は納得しないからな!」
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