第4章

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「良いじゃない!一緒にお昼食べようよー!」 「は?嫌だよ、何で休みの日までお前らの顔見なきゃならないんだよ」 「ひっどーい!」 「言っておくけど酷いのはお前だからな!」 二人が言い争いを始め、周りの視線が集まる。さすがに僕も嫌だからとは言えず、その場を丸く納める為一緒にお昼を食べようと提案した。 言い争いは止まったものの、美波くんは不機嫌そうだ… 「俺トイレ…」 「あ、わたしも。行ってくるね」 美波くんとお友達が同時に席を離れて、桜井さんと2人になると気まずい空気が流れた。 「美波とまだ仲良くしてるんですね」 「え?」 「わたし、言いましたよね?美波とあまり関わらないでって」 「…言われたけど、それは出来ないよ」 「そのせいで美波が友達から嫌われても同じことが言えますか?!」 文化祭で、美波くんが友達と良好な関係なのは自分の目で見て良く分かった。僕がしなきゃならない事は、桜井さんが言った事が現実にならないようにする事。 「その時はちゃんと美波くんと話し合って、お互いが納得できる答えを出すよ。だから、僕たちの関係にあまり口を出さないで欲しいな」 「………………っ…!」 「それと…」 「な、何ですか?」 「人の気持ちを無視した君の強引なところ…直さないとお友達に嫌われちゃうよ。美波くんが本気で嫌がってたの、気づいてない訳じゃないよね?」 「………………」 「お待たせ。飯、どこ行く?」 美波くんとお友達がトイレから戻って来た。 「やっぱり、わたしたち帰るわ!」 「え?な、何したの??」 すると、桜井さんはお友達の手をとって僕たちから離れていく。 「は?龍ちゃん、何かあったの?」 「何もないよ」 「……まぁ、助かったから良いけど」
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