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「わかった。すぐ戻るよ」
モモハは洗濯機の部屋にある隠し扉から外庭に出て担任の先生に連絡を取りに行きました。
洗面台の部屋は洗濯機の部屋とつながっているのですが、二つをつなぐ扉はみんなの許可をもらって私とモモハだけが鍵を持っています。ですので、二人で内緒に作った隠し扉などが見つからないのです。
隠し扉や通路はたくさんあり、今回モモハが使った隠し扉は外庭へと行くことができます。
外庭は洗濯機の部屋のすぐ外にあるので穴を開けるだけで出ることができて、あまり使われていないので内緒話をするにはもってこいの場所なのです。隠し扉はきちんと私たちしか開けられないようになっているので大丈夫です。
お姉ちゃんの庭園があるのは内庭で、玄関のすぐとなりにあって日当たりが良いので主にお姉ちゃんが使っています。
私はモモハを待っている間に洗濯機を動かしておきます。
モモハが連絡を取っている間にアオハたちと話に行くのが理想的なのですが、モモハが担任の先生に話した内容によって話す内容が変わるのでうかつに動くことができません。ですので今は、待っている時間を使ってこのあとの事について考えながらできることをしていかなければなりません。
「――とりあえず、顔でも洗いますか」
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