白薔薇のシラハ

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「ただいま」  顔を洗い終わったところでモモハが帰ってきました。帰ってくるのが遅かったのですが、大丈夫だったのでしょうか。 「おかえりなさい。どうでしたか?」  モモハは携帯を振りながらほほえみました。 「許可もらえた。これで二人とも朝から夏期講習に参加できるよ。先生たち、二人に用事あるみたいだったからちょうど良かったよ」 「二人には申し訳ないと思いますが、私たちではどうしようもないので、仕方ありませんね。今度アイスを買うので許してください」 「まぁ、直接聞かない限りはわからないと思うけどね」  モモハはオウハの担任の先生だけでなく、アオハの担任の先生にも話をしてくれました。おかげでアオハは午後も夏期講習が入り、オウハはアオハと同じ時間に学校へ行くことになりました。  二人には申し訳ないと思っています。私たちの都合で少しはのんびりできていたはずなのに、急に学校へ行くことになってしまいました。 「オウハが学校に向かう時間はアオハと同じだけど、アオハの時間を遅らせてもらったから余裕はあると思うよ」 「何時にしてもらったのですか?」 「7時45分にしてもらった。あまり長めに取ってもらうと都合が悪いかなって思って」 「それぐらいが丁度良いですね。配慮に感謝します」  モモハの配慮によって余裕ができました。本当に感謝しかありません。さすが相棒と言いたいぐらいです。恥ずかしいので言いませんが。 「私は二人に話をしてきますのであとはお願いします」 「了解。気をつけてね」
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