赤薔薇のクレハ

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「只今戻りました」 「戻ったよ」  二人が同時に戻ってきたの。 「準備できてるから冷めないうちに食べちゃうの」 「わかりました」 「うん」  二人は5歳差だけど、いつも同じ行動をしてるの。私はそれを見るのがいつも楽しみなの。 7:05 「いただきます」 「いただきます」  二人とものんびりしてるから、ゆっくり食べてるの。その姿がすごく微笑ましいの。 「お姉ちゃんの作る朝ごはんはいつも美味しい」 「サンドイッチだからアオハは今日学校?」 「そうなの。」  アオハは学校の日がそんなに無いからいつも寝坊しちゃうの。 「そろそろアオハが起きてくると思うから、衝撃に備えるの」 「了解」 「わかりました」  アオハのサンドイッチを少し温めるの。外に出してたら少し冷めちゃったの。 7:10 ドタドタドタッ  アオハがそろそろ降りてくるの。いつも階段を強く踏むから大きな音がしちゃってるの。  またオウハが不機嫌で起きちゃうの。 「おはよ!」 「おはようなの。ご飯は出来てるから早く顔洗いに行ってくるの」 「ウンン」  返事をしながら行っちゃったの。 チンッ 「あれ?」 「一度止めて時間をずらしておきました」 「ありがとうなの。シラハはいつも頼りになるの」 「どういたしまして」(´~`)モグモグ  シラハのおかげでサンドイッチを焦がさないで済んで良かったの。  シラハはご飯を食べてるときにお礼を言われるといつもこんな顔するの。かわいいの!  アオハが帰ってくる前にサンドイッチと飲み物を出しておくの。 カチャン カラン 「洗ってきた!」 「早く食べるの」  アオハは急いで椅子に座ったの。 「いただきまーす!」  アオハが食べてる間に私のご飯を準備するの。私はそんなに食べないから少なめにしてあるの。 「ごちそうさまでしたー!」 「お皿はそのままでいいから早く支度するの」 「はーい!」  少し前に、急いでるアオハにお皿をシンクに置いてもらおうと思ったら落としてお皿を割っちゃったの。  だから急いでるときのアオハには絶対に頼まないの。 「お姉ちゃん。顔が少しだけ怖いです」 「シラハ、それは多分気のせいだと思うの」
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