赤薔薇のクレハ

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7:15  アオハが降りてくる前にお皿を片付けておくの。洗うのはみんなが食べ終わってからしてるの。  一人ひとりのお皿を洗ってると私が食べられないの。  それにみんなを急がせてる感じになっちゃうから、後でゆっくりお皿を洗うの。 ピンポーン 「はーいなの」 『アオハが遅刻すると思ったので迎えに来ました』 「いつもありがとうなの。アオハはそろそろ降りてくると思うからもうちょっと待っててなの」 『わかりました』  アオハが学校に行く日は必ず寝坊してるからいつもアオハのお友達のカスミちゃんがお迎えに来てくれるの。  カスミちゃんのお家は家庭菜園をやっていて、時々おすそ分けをくれるの。いつも頼りになるの。 バタバタバタッ 「支度できた!」 「もうカスミちゃん来てるから急ぐの」 「はーい!」 7:17 「いってきまーす!」 「「「いってらっしゃい」」」  カスミちゃんに挨拶してアオハは学校に行ったの。 7:20 「ごちそうさまでした」 「ごちそうさま」  いつも不思議に思ってたの。二人のご飯の量は違うのに、なんで食べ終わるのは同時なんだろう? 「そろそろオウハが降りてくるからお皿を片付けてほしいの」 「わかりました」 「わかった」  二人が片付け始めるの。 「お皿、洗っとこっか?」 「お願いしていいの?」 「うん」 「ありがとうなの」  モモハがお皿を洗ってくれることになったの。オウハのご飯と私のご飯を準備して席に座るの。 ジャー カチャカチャ  モモハはあまり手伝ってくれないから珍しいの。 「モモハ、手伝いましょうか?」 「大丈夫。そろそろ洗濯機が終わると思うからそっちをしてもらっていい?」 「わかりました。もし何かあったら呼んでください」 「わかった。ありがとう」  今日は二人とも手伝ってくれてるの。いつもは薔薇の様子を見に行ってるから珍しいの。  今日はなにかありそう、なの。
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