白薔薇のシラハ

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白薔薇のシラハ

 はじめまして。私の名前はシラハです。  私は五人姉妹の次女です。上にはクレハというお姉ちゃんがいます。結構のんびりしていますが、やるときはしっかりやる頼りになるお姉ちゃんです。  私は[姉妹園]のインテリアを担当しています。店内の装飾を考えたり、お客様にとってどの薔薇が良いのかなどをしています。  インテリアに関してはこの私に声をかけてくだされば、ご相談をさせていただきます。  [姉妹園]は薔薇専門店です。薔薇はすべて私たちがそれぞれ育てています。  私が育てている薔薇は白色です。純粋無垢な色で、お客様の中でも特に若い奥様方がよく買ってくださいます。  私は白薔薇ですが、ひとつ下の妹・モモハはピンク薔薇です。  姉妹によって様々な色の薔薇があるというのはいつも面白いです。  これから私の一日を紹介します。私の一日は妹たちよりも早く起きることから始まります。 6:50 「ふわぁぁ、おはようございます。まだお姉ちゃんしか起きてないのですね」  私はいつも早く起きることを目標としています。しかし、朝早く起きると必ずお姉ちゃんのベットは空っぽなのです。  私は起きたらまず洗濯物を集めます。集めた洗濯物はすべてかごに入れていきます。洗濯物は主に昨日着ていた服と下着です。  洗濯物は置いておく場所が決まっていて、私はそれを集めてかごに入れるだけなのですが、たまに妹たちが置き忘れてしまうことがあるので、そのときは私が回収して回っています。 「今日はモモハが出し忘れていましたね。珍しいこともあるのですね」  いつもは出し忘れないモモハの洗濯物がありました。それに驚いたのは他の妹たちが出し忘れていないことです。いつもなら、二人は出し忘れることが多くていつも私が怒っていました。でも今日はありません。 「あれ?」  お姉ちゃんのベットを横切ったら、お姉ちゃんのパジャマが脱ぎ捨ててありました。  いつもならお姉ちゃんは必ずパジャマを畳んで枕元に置いています。  ですが今日はそのままになっています。 「今日は調子が悪いのでしょうか?」  なぜだか今日は胸騒ぎがします。
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