白薔薇のシラハ

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7:00  7時になったのでモモハと一緒にキッチンに向かいます。モモハと会って話をしてからキッチンに向かうと、大体7時になっています。  今日モモハと話したのは、お姉ちゃんのことです。  いつも何かがおかしいと、お姉ちゃんはすぐに教えてくれます。  『妹たちに何かあってはいけない』  そう言っていつも教えてくれます。でも今回は、お姉ちゃんしか起きていない朝だったのでもしかしたら教えてくれないかもしれません。 「お姉ちゃん。教えてくれますかね?」 「どうだろ? いつものお姉ちゃんなら教えてくれると思うけど、今回は教えてくれないかも」 「モモハが言うならお姉ちゃんにはあまり期待しないほうがいいかもしれませんね」  モモハの言うことは一理あります。  お姉ちゃんはいつもの調子なら教えてくれるはずですが、今回はパジャマを畳み忘れていました。調子が悪くても必ずパジャマを畳むお姉ちゃんなので、今回のようなことがあるのはありえません。 「シラハはインテリア担当だからお姉ちゃんのそばにいることができない」 「本当は一緒にいたいのですが、仕事の担当上は仕方ないですね。アオハは学校なので頼むことができませんし、オウハは課題を終わらせてもらわないと困るので無理ですね。モモハ、私がいない間、お願いできますか?」 「任せてよ。何かあったらできる限り早めに知らせる」 「ありがとうございます」  私がお姉ちゃんのそばにいない間、モモハがお姉ちゃんのそばにいてくれるので安心です。  モモハは賢い妹なので頼りになります。なぜモモハは姉妹の誰よりも賢いのでしょうか? 「何かあったらすぐ教えて? すぐに対処できるように準備しておくから」 「わかりました」
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