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「やはりあれは事故だ。俺とお前は同期でライバル、それだけの関係だ」
これ以上は関わり合いになりたくない。 自分のテリトリーにこの男を入れたくはない。
「は、冗談じゃない。俺はそんな関係は嫌だね。それに俺が勝ったお祝いをしろ」
と手をつかんで個室へと引き込んで鍵を閉めた。
「お前が嫌だといっても俺には関係のないことだ。ゆえに祝う理由がないのだからそこをどけ」
「俺にはお得意の論破はやらねぇのな。ま、そうだろうよ。俺には絶対に勝てないから」
「何を」
別に論破をするのが得意というわけではない。素直に言葉にしているだけだ。それに相手が高坂だろうが負けるつもりはない。
ドア側に体を押し付けられて唇が重なり合う。
驚きで一瞬かたまったが、すぐに拒否するように顔を動かすが強引な男は何度も啄み、頑なに閉じた唇を開かせた。
「ふっ」
入ってくる。
ねっとりと舌が性感帯に触れて花村の反応を確かめている。
抗えない、これは気持ちがいい。
「ん、ふぁ」
鼻から抜ける甘い声とともに口の端から唾液が伝い落ち、高坂のものとまじりあう。それでも嫌だと思わぬほどに頭の中はぼんやりとし、欲に溺れかけていた。
うっすらと開いた唇に遠慮なく入り込む舌が花村の口内を犯し始めた。
息、甘い声、いやらしい水音……。
手が腰に触れ、そして尻に触れる。
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