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「気持ち悪いから近づかないで」
まさかの発言に私は驚く。
「気持ち悪いって…、誰が?」
「キミに決まってるだろ!」
その時点で私はキレそうになった。
「常識」は弁えてるとは言え、初対面の人間に「気持ち悪い」と言われて黙っていられるほど、穏便ではなかったからだ。
だから言い返してやった。
そっくりそのままの声量で。
「気持ち悪いのはお前だ!」
「ボクは気持ち悪くなんかない…」
「こんなところでゲームして、しかも奇声を発してるなんて、よっぽど気持ち悪いよ」
「うるさい!」
カズは怒ったようだった。
しかし怒りたいのはこっちの方だった。
だから容赦なくズカズカと近寄り、彼のテリトリーの中に入った。
出来るだけ近い場所で反論してやりたかったのだ。
なにか間違ってること言ってるか?
と。
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