学校帰りの買い出し②

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 カズはケンスケたちの登場を快く思っていなかった。  当然だ。  この時の彼は、ケンスケたちから下僕のような扱いを受けていたのだから。  「おいカズ。オレ様は喉が渇いたんだが」  その言葉にはさすがに、私も驚いた。  突然何を言い出すのかと思った。  喉が渇いた…?  そんな事情、いちいち外に発信する必要はないだろう。  それにな、ケンスケ。  今は私がコイツと話してるんだ。  割り込まないでくれるか?  …そう言おうとしたが、後ろからカズの声が聞こえたため、静止せざるを得なかった。
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