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はあ!?
と、言いたいのは私の方だった。
お金持ってないっていうのが、そもそもケンスケたちにとってはどうでもいいはずだし、なぜそれを言葉にしてまで伝えたのかも状況としてよくわからなかったためだ。
大体、「ジュース買ってこい」というワードが日常的に異色すぎて、それが雑音のように耳の中にこびりついて離れなかった。
「いじめ」の状況に遭遇するなど、いまだかつてなかったためだ。
「姫さま、彼は困っておいでですぞ」
「困ってるって言ったって、私にどうしろと…?」
「助けてあげては?」
「助ける!?私が??」
「ええ」
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