学校帰りの買い出し②

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 空気撃(エア・シュート)  私は全ての魔法属性を扱える。  まあ、その中でも向き不向きはあるが、簡易的な魔法なら造作もない。  【風】  体内の魔力を血中の内側に巡らせ、魔法流域を形成する。  各属性に応じて使用する魔法量や“練度”が違うが、下級魔法程度なら範囲を絞るまでもなかった。  拳に力を込め、グッと腰を落とした。  驚かしてやるつもりだったんだ。  公園の立地は丁度よかった。  目の前には広大な海と、空。  広い敷地のおかげで、通行人もそんなにいない。  頭には血が昇っていたが、周りが見えなくなるほど冷静さを欠いていたわけではなかった。  ただ、“一個”のことを除いては。  あの当時、私は修行に明け暮れていた。  小学校に入学して以来、ひょんなことから魔法を発動してしまう癖があり、その度に先生を驚かせたり、周りの友達を危険に及ばせてしまうことがあった。  そんな私を危惧したカエルは、サリエルと共に1から魔法の基礎を学ばせることにした。  放課後の後、日が沈むまで近くの空き地でひたすら汗を流した。  
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