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プロローグ
時は、4月1日。場所は、とあるBARにて……
“カランカラン“
ドアベルが響き、一人の男がピンクの薔薇の花束を持って入ってきた。
「やぁ、薫子ママ。久しぶり」
「あら、ご無沙汰ね。先生」
先生と呼ばれた男は、ハットスタンドに帽子をかけ、カウンターに立つ女性に花束を渡し椅子に腰かけた。
「飲み物はどうする?」
と女性が話しかけた時、再びドアベルが鳴り、外からサングラスをかけマスクをした男が入ってきた。
「ははは、先生に先越されてしまいましたか」
男はマスクとサングラスを外し、先客である先生の隣に座った。
「手土産がなくてごめん。ママ、昔と同じ、オレンジジュースをいいかな」
「君も変わらないね。薫子ママ、俺はメロンソーダを頼むよ」
「はいはい」
宴の夜が始まった。
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