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「お邪魔しまぁす。結構、広いじゃない。」
「1階が店舗で2階が住宅なんです。3LDKだし、リフォームしてあるからきれいで。」
「1階は、そのうち?」
「はい、いま開業準備しているところなんです。向こうにいた時に学校通って資格を色々取っておいて良かったって思ってます。」
「和くんと離れていた時のこと?」
「無駄にはならないなって。」
「それは瑞稀ちゃんが前向きに色々頑張ったからだよ。」
「まぁ、ひとりで生きていくつもりでしたからね。」
「それで、そう考えさせた大馬鹿者は?」
「今日は、図書館の工事立ち合いだけだからもう少しで帰ってくると思います。」
「そうなんだ。最終確認したいから早く帰って来ないかな。」
「?」
実里さんの言葉の意味が今ひとつわからなかったけれど、あまり深く考えずに夕ご飯の支度に取り掛かった。
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