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「新婦瑞稀さん、あなたは和宏さんを夫とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」 「はい、誓います。」 こんなに私を大切にしてくれる、私がずっと隣にいて欲しい人は和宏しかいないもの。 神様はもちろん、和宏にも誓いたい。 あなたの隣で自分らしく、生きていくよ。 あなたがいてくれれば、私はどんなことでも頑張れるから。 隣を見るといつもの太陽みたいな笑顔がある。 後ろを振り返ると両親と祖母がうれしそうに手を振っている。 反対側では実里さん、祐太さん、祐里くんがにこにこしていて… その後ろにいたお義母さんが泣きながら、私に頭を下げてくれていた。 「うん。私、人生で一番いい日かも。」 私の呟きを拾った和宏は、誓いのキスをするためにベールを上げ顔を近づけるとそっと言った。 「これから一番は、何回も上書きしてみせるよ。」 【完】
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