君にはまだ秘密がある

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まだそれは真新しいもので まるで旅館の女将がする三つ指にも さながら高貴な殿方が 手招きするかの様にも見えた 功績を見せびらかす 彼の悪い癖 この後どうするの 幾つもの解が存在する問いを 自分自身に投げかける 彼の部屋を開けてみる 両腕のない彼が 顔の表面がごっそり崩れ落ちる程の 笑みを浮かべてこちらを見ている 他にもあったでしょ 先程の問いに二つの解が提示された 笑みを浮かべたまま彼は ぼそりと呟く 仕上げは君が 僕は頷いて彼の首を胴体から切り離す 彼の望み通り 冷凍室へ そういえば両腕がないのに どうやって斬り落とし どうやって玄関に並べたのだろう? 彼のことは まだまだ知らないことが 多いみたいだ
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