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闇の世界。暗く静かで光すら入ってこない世界 しかし、少女は諦めませんでした。 いくら動く事が出来なくても、いつか光の世界へと出られる日がくると…… 信じて祈り続けました。 身動き出来ない闇の世界で…… 助けがこないと、わかっていても…… 決して諦めず、祈りました。 いつか光の世界へと戻れると信じて。 ずっと信じ続けました。 すると、ある日の事…… ちらっちらっと光が顔を照らすのです。 みてみると、それは、一本の紐でした。 少女は、それを掴んでみようと身体は動かない状態でしたが、ゆっくり手を伸ばしてみました。 その一本の紐を掴んでみると、紐ではなく 光に包まれた手でした。 その手に引っ張られ気がつくと小さい白いボートにいました。 周りを見渡すと、とても眩しく、太陽が顔を照らし上を見上げると真っ青な空がありました。 少女が落ちたのは湖だったのに、海にいたのです。 少女は、とても嬉しくなり涙が溢れました。 信じて祈っていた気持ちが心が通じて 光の世界へと戻れたのです。 「ありがとう、ありがとうございます」と 少女はとても感謝しました。海をみると そこは、澄んでいて、サンゴ礁や小魚達がたくさん泳いでいて、再び少女は感謝をしました。 「ありがとう」 ふと、ずっと遠くをみてみると大好きな人達が 手を振っているのが見えました。 少女は嬉しくて嬉しくてたまりません。 そして、もとの光の世界へと戻り 大好きな人達に囲まれていつも感謝の気持ちを 忘れず幸せに暮らしました。 【⠀この世界は、光と闇の世界が隣り合わせだ。いつ……闇の世界へ足を踏み入れてしまうかわからない。でも、信じて 祈る心と周りの人への感謝の気持ちを忘れなければ、きっと幸せになれる。前をみて 信じて歩こう 】 (おしまい)
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