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ただの友達。
本当のことを言ってくれて、代わりに弁解してくれてるだけなのに。
何だか、この半年間が色褪せてくような気がして。
あの後すぐ目が合って、少し気まずそうに遼太くんが教室を出た時。
私ちょっと、寂しかったんだよ。
それから、結局2年生に上がるまで喋りづらくなって。
2年生でクラスが別々になった時、「あぁ、もうこれで話すこともないのかな。」って思っちゃったんだよね。
3年生、最後の年。
理系と文系でクラス分けがあって、私は文系、遼太くんは理系を選んだよね。
遼太くん、1年生の頃から数学が得意だったから、私も理系に行けば…って少し悩んだんだよ?
でも、私は物理とか化学とかてんでダメだったし、将来のことも考えると、どうしても理系には行けなかった。
このまま…何にもないまま、卒業しちゃうのかなって思ってた。
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