肥後さん

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「雷くん、どうやって連れてきたの?」 「なんかいじわるされてたから。ジュース飲んで欲しいと思って」 「助けてもらいました。雷さん、とっても優しいですね。雪見さんが、よく言ってます」 「えー!そうなの?照れちゃうなー!雪見くん、素敵とか言うんだもん!」 「え、雷くんにそんなことを?いつ?」 「夢の中?」 「夢にまで…雷くん、私も夢に出てない?」 「うーん、雪見くんの夢はねー、なんかね、ほんとにしゃべってるみたいだった」 気になるなぁ。どういうことだろ? 「私、帰ります。雷さん、今日はありがとうございました」 「ううん!またねー」 雪見さん、公園いるかな? いたー!おにぎりを食べてる!15時だけど。 「雪見さん」 「なに?今帰り?」 「あの、雷さんの夢に入ったんですか?」 「は?…会った?」 「うん!今日。詳しく教えて」 「ここ暑いし、家帰ろ」 修行は中断して、歩きながら話す。 「人の夢に入れるってこと?」 「違うよ。雷さん、忘れてるかと思ってた。心に入った感じかな…住職に手伝ってもらったけど、はじめてやったんだよ」 「そうなの?いつのまに?」 「ちょっと前だけど。成功したけど、まだ原因の人が近くにいて。それで会って話してみて、気持ちに揺らぎはなかった。嬉しかった」 「雪見さん、よかったね」 「うん」 「泣きそうになった?」 「え…なんで?そんなこと?」 「ううん。雷さんが言ってた」 「うわ、気付かれてた」 「また遊びに来てって」 「行くよ、雪乃のいないとき」 雪見さん嬉しそう。
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