言霊

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「喧嘩しちゃだめだよー」 「雪乃、俺めっちゃ雷さんについて詳しくなったからな」 「は?あんたになにがわかるの?雷くんのこと私のほうが知ってるのに!偉そうにしてて」 「じゃあ帰る」 「待って待ってー携帯!教えてー」 「だめだめ!雪見なんか」 「弟なんだよ?」 「ありがとうございます。教えます」 「偉そうにしないで!」 雪乃うるせー。雷さん、俺の話とかどこまで覚えてるのかな?成功を祈る。 「バカやろーーー!遅刻すんな!」 まったりしすぎて仕事に遅刻してしまった。隼人(はやと)が怒った。 「ごめん、ちょっと兄と会った」 「兄?お前兄がいた?」 「姉の旦那のこと」 「お前、最近行動的だなぁ」 「隼人は?誰かと会った?」 「いや。俺は両親いなくて施設だし。兄貴と会うくらいかな」 「そっか。組の仕事って大変?」 「いや、俺は下っ端すぎて何も言えん」 「ふーん?上に行きたい?」 「別にー」 「隼人は彼女とか欲しい?」 「今のところいらない」 「へー」 「じゃなくて!お前着替えろよ!」 「あー、そうだそうだ」 「さっさとしろ」 雷さん、俺はいっつも隼人に迷惑かけてるけど、別にそれがなに?
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