1人が本棚に入れています
本棚に追加
「喧嘩しちゃだめだよー」
「雪乃、俺めっちゃ雷さんについて詳しくなったからな」
「は?あんたになにがわかるの?雷くんのこと私のほうが知ってるのに!偉そうにしてて」
「じゃあ帰る」
「待って待ってー携帯!教えてー」
「だめだめ!雪見なんか」
「弟なんだよ?」
「ありがとうございます。教えます」
「偉そうにしないで!」
雪乃うるせー。雷さん、俺の話とかどこまで覚えてるのかな?成功を祈る。
「バカやろーーー!遅刻すんな!」
まったりしすぎて仕事に遅刻してしまった。隼人が怒った。
「ごめん、ちょっと兄と会った」
「兄?お前兄がいた?」
「姉の旦那のこと」
「お前、最近行動的だなぁ」
「隼人は?誰かと会った?」
「いや。俺は両親いなくて施設だし。兄貴と会うくらいかな」
「そっか。組の仕事って大変?」
「いや、俺は下っ端すぎて何も言えん」
「ふーん?上に行きたい?」
「別にー」
「隼人は彼女とか欲しい?」
「今のところいらない」
「へー」
「じゃなくて!お前着替えろよ!」
「あー、そうだそうだ」
「さっさとしろ」
雷さん、俺はいっつも隼人に迷惑かけてるけど、別にそれがなに?
最初のコメントを投稿しよう!