言霊

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「はい。警察に逮捕されてました」 「よくわかんないけど、俺はできないこと多いよ。コンビニとかもなんにもしちゃだめって言われたし」 「そうなんですか?」 ビール飲めてるけど。もてなしてるし、どうみても俺より大人だ。 「いつも、おねーちゃんの紗絵(さえ)ちゃんが助けてくれてさー。雪乃ちゃんのことも紗絵ちゃんがなんかしてくれたよ」 横顔がシャープな雷さん。ビール飲む手は、大きくて筋肉質で男らしい。 「その人のこと、好きですか?」 「おねーちゃんだしね」 「…その人から、嫌なことを言われことは?」 「んー、忘れたけど、雷はなにもできないとか、雷みたいなのが2人いなくてよかったとか?あと…」 「雷さんは、迷惑じゃない」 「なんで?いつも紗絵ちゃんが謝るよ?」 「謝る必要ない。あなたは、素晴らしい方です」 「素晴らしい?って?」 「素敵です。そのままでいいんです」 「そーかな?素敵?えー照れちゃうなー!」 「雷さん、…失礼します」 手刀で眠らせた。 こんな乱暴して、雪乃と一緒じゃん。
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