言霊

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「言葉によって縛られることありますか?」 早速、住職へ連絡してみた。 「あるな。わかったのか?」 「はい。…彼のお姉さんによって、生殖機能が低下しているように感じました。子供を作ることを拒否してる、何かがある。なんとか、できませんか?」 「住所を」 「はい」 しばらくして、すぐに住職がきてくれた。姉が入ってきたら困るが。あいつうるさそうだし。 「ふむ。まずは拘束。やってみなさい」 「はい」 純粋な心を持って、汚れやすい。この、優しい心を助けたい。 「よろしい。結界を。お札を書いたから、貼りなさい」 「はい」 この人は自分を責めている。できない自分が、嫌いなんだ。地道に努力してるのに。 「雪見、やってみるか?心をよく聞いて、感じて。心に入る気持ちで対話してみなさい。後はいつものように振る舞ってみてくれ」 「やってみます」 横になっている雷さんの近くに座って、目をつぶり集中。 雷さん 俺はあなたを、助けたい。 雷さんは素直で優しい心を持ってる。それを見つけなくちゃ。 「誰?」 「こんにちは。お邪魔します」 謎の空間にたどり着いた。これは、雷さんの心?ぼんやりしてる。 「これって夢だよね?」 「夢かも。雷さん、姉を気に入ってくれてありがとうございます」 「ううん。雪乃ちゃんはね、優しいよ」 「雷さんのほうがずっと優しい。あなたの子供を見たいです」 「俺も子供ほしいな」 「でも、怖いんですか?」
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