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「山本さんって、市川くん狙いでしたよね?」
「い、いえ」
どう考えてもあなたには無理だけど。まぁ、私は彼氏いますから付き合えないけど。どうしてもって言われたら困る…だって塾の先生の知り合いで、その塾の先生に告白されちゃってー。市川くんはまだ私を狙ってるかもしれないですけど?
この人なんなのよ。
「そうなの?そう見えてたけど?」
「ち、違いますよ…」
バカなくせに、田舎もののくせにいつまでも居座ってるの?親がかわいそう。それで?体売って稼ぐ?ぷ。あんたブスだし無理じゃないの?
は?なんなの。私そんなことしない!
胸だけでかい、バカな女だもんね?
ひどい。そんなこと思ってたなんて。
「あー!!みるくちゃん!」
振り返ると金髪の男性がいた。この人、誰だっけ…?
「やっほー!うち遊びおいでよ!」
ぷ。ナンパされてるし。
「なに?この人友達〜?」
「いえ…」
「そ?うちおいでよー」
手をとられた。とてもたくましい手。
声かけられてついてくとか、ほんとバカじゃん?
「あの!遊びに行きます」
「うん!」
はー、助かった。この場から逃げられた。
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