肥後さん

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雷さん、たしかそうだ。雪見さんが話してくれたから思い出した。お姉さんの旦那さんだ。 「意地悪言われてたの?なんか怖い顔してたから」 「あ、はい…違う学校の子なんですけど」 「ふーん?」 雷さんは何も言わずに歩いて。そうしてるうちにお家についた。 「雪乃ちゃーん。みるくちゃん連れてきた」 「…え?」 うわぁ。散らかってる…昼間からビール? 「誰なのその女の子は!雷くん不倫!」 「酔っ払いだー。この子は、雪見くんの奥さんだよ」 「はい」 「…雪見の?…こんなかわいい女の子?ありえないんだけど。雪見とかさぁ、変なこと言って気持ち悪いんだから。雪見怖いってみーんな言ってたしぃー」 そう言うと、急に横になり寝始めた。 「ジュースあげる。雪見くんジュースしか飲まないから買っておいたよ」 「ありがとうございます」 私のためにおもてなししてくれる。 「みるくちゃん、雪乃ちゃんは酔っ払いだけど、いい子だよ」 「あ、はい」 とっても優しいんだなぁ。ビールの缶やおつまみなどがその辺に散れている中で、お姉さんは寝ているが。私はその近くでジュースを頂いている。 「どこにでかけてたの?」 「病院に。定期検診です」
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