言霊

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雷さんの心からすーっと抜け出せた。うわ、めっちゃ疲れた。 「雪見、戻ったようだな」 「あ、はい…」 住職に見下ろされてる。あれ、いつのまにか横になってた。 「雷さんは?」 「彼は寝ているよ」 振り返ると、隣で寝ていた。 あ、俺が眠らせた体制のままだ。床に寝転がっていて、後で身体が痛くなりそう。すみません。 「雪見もゆっくりしていくといい。私は帰る」 「あ、はい」 住職はさっさと帰った。 その後、疲れから寝ていた。その後起きたけど雷さんはまだ寝てる。大丈夫か? 「んー?あれ、寝てた」 よかった、目が覚めた。 「お邪魔してます」 机の上は、家に招かれた状態にしておいたけど… 「え!?わー!雪見くん?どこから入ったのー?」 予想外に大騒ぎ。 「鍵開けてもらいました」 「雪乃ちゃんに?」 「いえ?雷さんに。雪乃は今日仕事ですか?」 「うん。…俺ビール飲んでたっけ?」 「はい」 「忘れたなぁ」 どうやら、俺がやってきたときの記憶も無くなってるみたいだ。すみません。
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