てんせいした(改)

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てんせいした(改)

 やあ、俺はスライム名前はまだ無い。 寝ぼけたことを言うんじゃないって? 夢ならありがたいし楽だよ? 夢なら早く覚めて?   まあこれが現実なのでしょうがない。多分俺は異世界転生とやらをしたようだ。スライムに転生ってハズレだと思う。  取りあえず経緯を説明しよう。俺の死ぬまでの壮絶な人生を……  えーっと覚えてないっす。壮大な感じで始めたけどなんも前世の記憶ないっす。なんとなく覚えてるのはオタクだったって事ぐらい。 まあ、と言うことで俺が生まれてからの説明をしよう。   ───────────────  ここはどこ? 私は誰? いや冗談じゃなくてさ。まじでここどこ私誰? 視界がすごいクリーンだよ? 正確には360度見える。いやもう突っ込みどころ多すぎるよ。いっこいっこ解決して行こう。  まず記憶から行こう。なんもでてこないんだけどどうして? 日本にいたとかそういう記憶はあるけど自分が誰とか家族が誰とか分からない。 もしかして……記憶喪失……?  記憶喪失ってリアルにあったんだ!君の名はごっこできるぞ! 正確には本当に君の名は?だね。  次行くぞ! ここどこ! 暗い! でもよく見える! 洞窟! バカ広い!  いっちばん気になってる視界についてだ。なんで360度見えるんだ。360シアターかなにかかそれとも眼球だけになってるのか。 しかも暗いはずの洞窟もすっごい明るい。これでライト入らず!  あ、全部理由分かったわ。私頭おかしくなってるか、寝てるんだそうに違いない。だってさ360度見える意味分かんない状況で記憶もない、場所も分からないと来るとそれはもう俺の頭がおかしいしかないんだろう。  てか体は動くの? 俺の頭がおかしくなっていないのであれば俺の体は丸いボディーで出来上がってないか? 例えるなら信玄餅のようなプルンとした柔らかさと水晶玉のような丸さだ。  五感はしっかり働いている。味覚と痛覚はまだわかんないけど。それらしい器官なんてないはずなのに不思議だ。  必死に考えること10分俺はひとつの結論に至った。それは俺はスライムになっていると言うことだ。頭おかしいと思ったがそれ以外思い付かない。  取りあえず体を動かすことにした。 ふんぬ!ふんぬ! 頑張って体を動かすがちょっとしか動かない。ナメクジになったのかもしれない。  しかしここはどこだ。洞窟なのは分かるんだがやけにでかい。自分が直径幾らかしらないが50cmぐらいだとすると30mぐらい幅あるんじゃないか?縦は20mぐらいか。  取りあえず出口を探すしかないな!冒険の始まりや! ――――― ――― ―  ぜーはーぜーはー 疲れた。僕は疲れたよパトラッシュ。 だってさー考えてみて? ナメクジ速度でずるずるあるく屈辱と苦しみ。身体中がいてーよお。それでも2時間は歩いた自分に拍手したいね。  いったんやすみたい。近くにあった岩に持たれると体の力を抜いた。ダラーってなる。はぐれスライムになっちまうよ。  これからどうしよう。記憶なし、力なし、一文無し、洋なし、洋梨は関係ないけどもさ、こんな状態じゃさ迷って死ぬしかないわー。  そんなときのために俺は秘策を持っている。それは……ふて寝する。それに限る。  と言うことで俺は寝る! おやすみ! スライムが一匹スライムが二匹スライムがZzz  おはよう! 良い朝だね! 何時か知らんけど。俺は軽く昼寝するつもりがフルで寝てしまったようだ。まあ体力も全快したし、作戦道理と言っても過言でもある。  じゃあまた歩きますかー  
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