◆大フィーバーで大混乱!?凛とみんなの夏休み!◆

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あまりの服の多さにめまいがした。 思わず聞き返す。 「え!?あれを全部試着するんですか!?」 「そうよん♪」 「ぶっわははは!どんだけ~!?」 「どれだけ、凛道に時間をかける気だ?」 「この調子じゃ、マジで花火が終わるぞ。凛たんの好きにさせてやれよ。」 「絶対いや!!凛ちゃんだと地味なの選ぶもん!」 「あははは・・・」 (そりゃあ、目立つのは着ないわよ・・・) 立場上、私は男の子と名乗ってますが、本当は女の子。 成り行きで男装して偽名を使ってますが、生まれも育ち女。 本当の名前は菅原凛。 高校1年生の女の子なのです。 もちろんそのことは、この場の全員には内緒ですけど。 「どれでも同じだろうモニカ。」 呆れながら抗議してくれる獅子島さん。 「違うわよ、イオリン!どの色がいいかしら~」 「オイオイ!ここまで俺様を待たせて、まだそこかよ!?」 反論しながら服を物色するモニカちゃんに、だるそうな声で答える百鬼。 「今日の凛たんのラッキーカラーは緑だったが・・・。」 「さすがれーちゃん!じゅあ若葉色で決めちゃおう!あれと、これとそれで~」 「ちょ、モニカちゃん!?」 占い師・LEONさんの一言で着る物がしぼりこまれた。 私の知らない情報をキャッチすると、衣装を選ぶオシャレ隊長。 選んだものを私達に見せながら聞く。 「みんな、こんな感じでどうかしら!?」 「ほお、着流しか。」 「甚平もあるわよ!どっちがいい~?」 「着流し。」 「子供らしく甚平。」 「わははは!パンイチ!」 「最後!皇助、真面目に答えなさい!一番いい案ではあるけど!」 「よくないですよ!てか、着る僕に聞いてくださいよ!」 「うーん・・・生足チラがいいから、多数決で着流しね♪」 「よし!」 「チッ!」 「って、僕の意見は??」 〔★無視された★〕 こんな感じで私の意見をスルーしたコーディネートが続く。 「浴衣がこれなら、帯はこれよね♪凛ちゃん、はい、袖通して、動かないで♪」 「あの自分で着れ・・・」 「着せてあげるから♪」 「いえ、でも~」 「着・せ・て・あ・げ・る・か・ら!」 「・・・はい。」 断り切れず、同意する。 〔★モニカの圧力、凛はひいた★〕
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