日常に生きる

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《はい。御注文はなんですか?》 電話越しの人は夕川さん。食堂のデリバリーでの生徒会の担当はいつもこの人とほぼ決まっている。 『ボロネーゼのパスタと塩ラーメン、あとオムライスをください』 《いつもより少ないですね。了解致しました。すぐお運び致します。》 『よろしくお願いします。』 そう言って電話は切れた。 きっともうじき生徒会室に昼食が運ばれてくるだろう。 ボロネーゼが洸。塩ラーメンが蒼だ。 私がオムライス。 オムライスにした理由は特にないけど、まぁ食べるのも楽だし結局一番よく頼んでる。 それまでは休憩することにした。 制服のポッケからスマホを取りだしニュースや今日の天気などを調べる。 スマホを開くとLINEが来ていることに気づいた。 LINE?誰から? 私のLINEはあまり友達欄がおらず、連絡が来ることもなかなかない。 見てみるとそれは生徒会グループの所に来ていて、トークを開いてみた。 会長《さっき双子と合流して、昼食までに行くつもりだったんだが、その後に暴れてる奴がいたから捕まえて風紀に突き出すのに時間がかかった。昼食中には行けると思う。用意しとけ。》 双子1《そういうこと〜!》 双子2《ごめんねー!》 そういうのはもっと早くに言うべきでは? 頼み終わった後に言うのはやめて欲しい。 『どうやら全員昼休み中には生徒会室に来るらしいです。』 「あっ、そうなの〜?てっきり今日はもう来ないかな〜って思ってた。」 「う、れ……しい。」 とりあえず、まぁ、ソファに座る。 ソファの前には小さなテーブルがあってそこには来客が来た時にお茶や菓子を置けるようになっている。 普段はそこに何も置いていないのだが、今日は1枚の紙が置いてあった。風に飛ばされないように、しっかり重石までついてる。 その紙を拾い見てみると、 『転入生…………?』 そこには新しく来るであろう転入生についての情報がずらーっと一通り書いてあった。 そこに気になる点を1つだけ。 『…ん!?これ!明日じゃないですか!!!』
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