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ニルス、遊び盛りの16歳
少し影が刺し出した時期
表情から少しずつ『バカっぽさ』が抜け出した頃
笑顔は眩しいがお先は真っ暗だということを当の本人は知る由も無かった。
〜ディン・ウルリッヒより〜
リース・ハワード
「そこ、物騒なモノローグ入れてないで席に着きな!」
ガーティ・ロウ
「なっはっは。男は失って強くなるもんだ」
ディン・ウルリッヒ
「旦那、そういうところ嫌いじゃないぜ」
ティンシア・フィーリエス
「???…失くしたなら無くなるんじゃないの?…謎かけ?」
ニルス・ウィーンズ
「マイナスを掛けて倍化的なやつじゃない?(よく分かってない)」
ディン・ウルリッヒ
「自己の再認識、短所の再定義、からの反転、土壇場で覚醒か。…悪くない。嵐吹く中帆を上げてこその男だ、流石俺のニルスだぜ」
ニルス・ウィーンズ
「え?俺、凄い!ディンより凄い!?(まだ分かってない)」
ディン・ウルリッヒ
「あゝおまえは凄え。後世に名を残すグレイトってやつだ!俺が保証する(煽る)」
ティンシア・フィーリエス
「はぁ、こいつが?意味わかんない。アンタら死ねば?男(バカ)は皆んな死ね!」
ニルス、ディン、ガーティ
「「フッ、女には分からない世界が在ると知れ!」」
リース・ハワード
「はいはい、馬鹿言ってないで早く席に着きな。アタシの手料理が冷めんでしょ」
ニルス・ウィーンズ
「うん!」
ディン、ガーティ
「アイマム、仰せの通りに」
ティンシア・フィーリエス
「偉そうに、わかってるわよ!」
リース・ハワード
「はいはいガキはみんなそう言うの、そうやって無闇に反発してるうちはずっとガキ。反論は戯けながらも食器を並べる気配りが出来るようなってから言いな」
ティンシア・フィーリエス
「グギギッ。アンタ、タメでしょ、偉そうに」
ニルス・ウィーンズ
「やーい、怒られてやんの。バーカバーカお子ちゃま」
リース・ハワード
「アンタもよ!食事前にパタパタすんな!だから早めに着替えろって言わなかった?アタシ言ったよね!アタシ(歳下)に注意されて恥ずかしくないの!?」
ニルス・ウィーンズ
「……。(無言で涙を堪えている)」
リース・ハワード
「男が泣くな!」
ニルス・ウィーンズ
「泣いてない!」『うるせー(バキッ!)』
リース・ハワード
「そしてディン、アンタは後でツラ貸せ。毎度アタシのニルスを誑かす件について話がある」
ディン・ウルリッヒ
「いつから『アタシのニルス』になったんだか。俺のニルス(オモチャ)だ。故に断る!」
リース・ハワード
「そんな男らしいアンタには人参をプレゼント。残さず食えよ♡」
ディン・ウルリッヒ
「イヤん」
リース・ハワード
「そして最後におっさん」
ガーティ・ロウ
「俺も!?」
「一緒にバカ騒ぎしつつ、さり気なく全体をフォローする気配り。具体的に言えば、アタシが声かける前にチビ助呼んで来たり料理に埃がかからないようにおバカさんを移動させたりいつの間にか配膳手伝ってたりと可愛げがなくてプラチナムカつく。
そこまでやるんなら、アンタが憎まれ役をやらんかい!中年のあざとさに需要は無い!(彼女の個人的な偏見)」
ガーティ・ロウ
「イヤん」
リース・ハワード
「そう言うところよ!」
リース・ハワード
「では小言はここまで。
但し、ディンは後でしばく。
今夜はビーフシチューです、みんな噛み締めるように。
いただきます」
ニルス、ティンシア、ディン、ガーティ
「「いただきます」」
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