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妻の美春が…たった3ヶ月寝付いただけで、呆気なく亡くなった。
「元気なだけが取り柄よ!」
と、常日頃から笑っていっていたのに。
「ちょっと、頭痛が…」そう言い出した時に、すぐに病院に行くように行ったのに、生返事をして頭痛薬でやり過ごしていたようだった。
「だぁいじょうぶ!治るわよ。私はあなたなんかよりずっと丈夫でしょ?」
市販の薬では効きが悪くなり、青白い顔をした彼女を引きずるように病院へ連れて行った時には、近所のクリニックでは手に余る病状になっていた。
紹介された大学病院で診断を受けた時も、
「先生が大袈裟に言ってるのよ。若いから進行も早いってことは、若いから治りも良いはずよ」
ボクの前ではいつも「大丈夫」「平気」「早く家に帰りたい」「あなたが心配」とそれだけを笑って言っていた。
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