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男性との性交渉自体、久しぶりすぎるというのに、年若い彼の未熟ながらも激しさのある腰つきに、女性の芯はひどく揺さぶられてしまっていた。
腰を打ち付けてきながら、彼は器用に私の紅い芽を摘まみ弄りはじめる。
(先ほど私の口の中に大量に精を放ったというのに――まずい、このままじゃ……)
仮にこの人の子でも孕んだら、将来の芽をつぶしかねない。
「ダメです、ハインリヒ様っ、抜いて――」
しかし、もう遅かった。
「出すぞ――」
そのまま飛行船は空港へと着地したため、機体がガタンと揺れ動く。
彼の欲棒が命脈を再度はじめたかと思うと、一気に濁流の如く精を胎へとぶちまけられた。
「あああっ――――!」
そのまま彼と一緒に達してしまった私は、身体をびくびくと震わせた。
局部と秘部からは、精と愛液とが交じり合って、両太腿を伝って落ちていく。
ぐったりと膝から崩れ落ちかけた私の身体を、後ろから彼が支える。
「クラウディア、お前のことが好きなんだ」
少年将校からの予想外の告白に、私は目を見開く。
耳元で彼が囁いてくるので、頬が一気に紅潮した。
「でも、私は十も上で……」
「そんなの関係ない。僕はお前がそばにいないとダメだ。上層部がなんと言おうと、お前をそばにいることを許可してもらう」
窓からは、地上の緑が見えた。
「私の許可は要らないのですか……?」
そんな風に聞くと、作戦を考える時のように彼は考え込みはじめる。
「お前がそばにいたくなるように戦略を練りなおすだけだ――」
彼は私の唇に柔らかな口づけを落とした。
「クラウディア、一生、俺のそばにいておくれ」
いつもは氷のように蔑んでくる青い瞳が、今は暖かな海のように見える。
年若い彼の知略によって篭絡される未来は、そう遠くない気がした。
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