第二章 主従

11/23
前へ
/161ページ
次へ
 一瞬の浮遊感の後、見えたのは何処からか差し込んでくる日差しだった。突然の光源に目が眩み、咄嗟に目を細める。その最中で強く体を引っ張られる感覚を覚えた。ぎゅぅ、と誰かに強く抱き寄せられたのだ。思わずそれに息を呑んで目を開くも、重力に従って落下する身体を感じて、予想される衝撃に今度こそ両目を伏せた。けれど、不思議と痛くはなかった。相応の音と衝撃を感じたのは違いないのだが―――いや、分かっていた。だからこそ舞い上がった砂埃を振り払いながら、アルティカは身を持ち上げた。一度、それを阻まれる。背にまわされた細い腕が、見かけに寄らず強い力でアルティカの動きを制限したのだ。 「ッ、ミト!!」  呼びかければ、辺りを見渡していた茶色の瞳が一先ずの安全は確認出来たらしく、安堵したように一度伏せられた。アルティカを庇って下敷きになったミフェリオが身を起こせば、必然的にアルティカも身を持ち上げる形となる。それに合わせて解放されたアルティカは慌てて身を離し、もう一度その名を呼んだ。 「悪い、大丈夫かっ!?」 「…平気。ごめん、高度指定を誤った…」  着地もままならなかった、と茶色の瞳が酷く歪む。咄嗟の事だったと言えど、酷い有様に自分に呆れたのだ。対するアルティカはミフェリオがそんな事を考えているとは露知らず、安堵から息を吐き出した。良かった、と呟いてから顔を上げれば、坑道の入り口が見えた。見覚えのあるそこは、恐らくリクと会った時に入った方か。 「………"良かった"?」 「え? …っ!?」  ポツ、と呟かれた言葉を聞き取れずアルティカが視線を戻そうとした時だ、ぐい、とむしろそれ以上の速度で視線を戻された。ミフェリオがアルティカの胸倉を強く引っ張り、その距離を埋めさせたのだ。茶色の瞳が、青い瞳を鋭く睨み上げた。 「良いわけあるか、この馬鹿!!なんで自分から危険に突っ込んできた!?」  鋭く、強く、荒い声が坑道内で響き渡っては外へと放り出されて行った。あまり聞きなれない怒声に、驚いた。ミフェリオは普段からあまり怒らない…いや、正しくは怒ることはあるが、声を荒げてまで怒ることがない、だ。故にアルティカは酷く驚き、目を丸めては一瞬完全に言葉を失くした。見慣れない彼が、少し怖かった。 「な………なんでって…そりゃお前、あの状況でお前らのこと放っておける訳ねぇだろっ?」 「だからってなんで馬鹿正直に飛び込んでくるんだよ!少しは頭を使えよ、この猪突猛進!!」 「仕方ねえだろ、身体が動いちまったんだから!?」 「うるさい、お前はマジで猪か!?」  確かに、ミフェリオの言葉が尤もだ、と言う事はアルティカも理解出来るだろう。考えなしに飛び込んだのは賢明とは言えないし、冷静に考えればもっと良い手段があっただろう。が、アルティカの性格上それは酷く難しい。言葉通り、アルティカは考えるよりも早く身体が動いてしまう。 「"仕方ない"で済む問題じゃねえんだよ、なんでお前、いつまで経っても理解してくれねえの!?」  ミフェリオは、そんなアルティカの気持ちも分かるし性格も知っている。もう、それほどにまで長い付き合いなのだから。だからこそ、だ。ぐ、とアルティカのフードを掴む両手に力がこもる。微かに震えているのはあまりの力故か…いいや。 「もしあの場でお前が怪我でもしたら、どうするんだよ!?お前、俺に護衛辞めろっつってんの!?」 「は…はぁっ?なんでそうなるんだよ、誰もそんなこと一言も」 「―――お前がそういうつもりじゃなくてもッ!!」  恐怖故の、震えだ。それを振り払うかのように顔を俯かせては、叫んだ。こんなに大声を張るのは、何時ぶりだろう。まるで他人事のように、そう考える自分がいる事にミフェリオは気付く。それでいい、のだと思う。客観的に自分を見下ろせるだけの余裕があると言うことは、その分、頭の隅には冷静さが残っているからだ。だけれど、それ以外の部分が止まりそうにない。これまで堰き止めてきた感情が、ひっくり返るかのようだ。何度も何度も、ミフェリオなりにアルティカには伝えてきたつもりだ。それは多分、伝わってはいる、のだと思う。  "…っ…あぁもう、また勝手に一人で動いて!万一があったらどうするんだよ!"  "アルティカ様!食べるなとは言いませんから、まず先に俺に食わせろ下さい!"  "それでもアルティカ様が望むのであれば、俺かウィルがエンハルト様にお力添え致します。…どうか、ご理解下さい"  だけれど、アルティカはそれを理解していない。それは根本的な互いの立場への意識の違いだ。それを否定するつもりはない。誰が相手でも出された皿は空にするまで手放さないことも、そもそも誰かを疑う事が嫌いなことも、とても優しい人であることも。そう、決してそれらを否定はしない。だが、そうだとしてもどうしても理解してほしいと、切に願っている。 「俺にとっては、お前を!…っアキを守ることが、他のどんなことよりも大事で、大切なことなんだよ!!」  自分は彼の護衛で、自分の役目は彼を守ることで、それが―――それだけが、自分にとって生きる価値だということ。それを、アルティカは理解していない。…当たり前だ、理解していないのはミフェリオもまた、同じことなのだから。二呼吸ほどの沈黙が、二人の間に沈み込んだ。細い指先がミフェリオの左手を掴んでは、ほんの少しだけ息を吸い込んだ。 「…だからって」  ぐ、と少しばかり力の込められた指先と、何処か少し擦れた声に惹かれるように顔を上げた。事が始まってから一度も逸らされていない青い瞳が、気の所為だろうか、少しばかり揺れているように見えた。 「だからってそれが、俺がお前を犠牲にして良い理由になる訳ねぇだろうが!!」  それを強い言葉の奥に隠すかのように、青い瞳が瞬きをする。釣られるように一瞬、呼吸が止まった。見開かれていく茶色の瞳から逃げるように、青い瞳がそこで初めて逸らされた。月白色の髪が、その表情さえ隠してしまう。 「………理解してねぇのは、お前だって同じじゃねぇか」 「………え………」 「お前はそれで良いだろうよ。そりゃそうだ、お前は、いつも」  言葉を全て押し込めるように、ぶつり、とアルティカは言葉を千切っては飲み込んだ。消えて行ったその言葉を拾わねばならないような気がして、ミフェリオがその名を呼ぼうとする。しかし、それを拒むためか。アルティカは掴んでいた彼の左手を少しばかり強引に引きはがす。する、と離れた両の指先が空気を掴んでは力を失くし、触れていた指先もまたあまりにも呆気なく離れた。アルティカが身を離し立ち上がった為だ。どんな言葉でそれを止めようと思ったのだろう、あ、と声を絞り出そうとして、出てこなかった。喉の奥に何かが詰まったかのように、途端に息苦しくなった。見上げた青い瞳は逸らされ―――その先でアルティカは、ちゅ、と鼻先に何かが触れたのを感じた。一瞬、思考が止まる。アルティカの眼前に広がったのは、動物、だろうか?兎か、犬か、猫か…見覚えのない動物だ。小さな体は淡い光を放っており、折り曲がっている耳は長く、丸い瞳と顔、そしてキュゥと響いた鳴き声は愛らしく。名も知らぬ動物の身体を支えている細い誰かの両手を認識した所で、アルティカは視線を下ろした。 「こんにちは、お兄さん方。事情はよく分からないけど…喧嘩は良くないよ、仲良くしよう?」  アルティカに比べて、随分と小柄な少女がそこに居た。真新しい白いフリルのワンピースは、汚れ一つない。この辺りでは珍しいと言えよう、上質な布で作られたそれはいかにも年頃の女の子が好みそうな衣服だ。長い飴色の髪は艶があり、毎日の手入れを欠かしていないのだろう。その奥に見えたのは、長い睫毛と黄色の瞳であり。 「―――って、うわっ!?」 「えっ、わ、ごめん、驚かせるつもりじゃなかったんだけどっ!?」  随分と遅れて、アルティカはその場で半歩退いた。入れ替わるようにミフェリオが前へと出れば、少女は慌てて動物を下ろしては腕に抱いた。ミフェリオの警戒意識に少女は敏感に反応し、そんなつもりではなかったのだ、と数歩下がっては片手をあげた。声が聞こえるまでまるで存在に気付けなかった、と途端に早鐘を打ち始めた胸元をアルティカが押さえ、更なる己の失態にミフェリオが焦りさえ覚えた。 「ああ、ごめん、君達に害を加える気はないんだって、本当だよ!」 「え、えっと………お前は?」 「あ、そうだね、えっとボクは」  信じて貰うにはまずは名乗るべきか、とアルティカの問いに少女が薄く笑みを浮かべ―――それを阻むかのように、大地が揺れた。アルティカとミフェリオもその場でバランスを崩しかけたのに対して、随分と高い厚底の靴を履いている少女はその場で微動だにしなかった。何事かと誰もが坑道内を見渡しては、振動が伝わって来た奥へと視線を集める。何処か遠くで、派手に何かが破壊される音が聞こえた。 「あちゃー…随分と派手に暴れてるみたいだねぇ…」  やれやれと肩をすくめた少女の腕に抱かれていた動物が、ぴくり、とその音源を長い耳で聞き分けては小さく鳴く。しかし聞き分けたのは奥から響いた音だけではなく、むしろもっと近くに迫りつつ危険を少女に知らせる。黄色の瞳が危険を訴えてきた動物を見下ろしては、肩越しに振り返り鉱山の入り口を見やる。 「! 居たぞ、こっちだ!!」 「ええ?まだ居たの?…もー…勘弁してよ、しつこい男はモテないよ?」  反射的にそちらを見れば、見えたのは正式な鎧に身を包んだ幾人かの兵士たちだ。鎧だけでは何処に属する者までかは判別出来ないか、しかしどちらにせよそこらの下賤ではない事は確かだ。故にミフェリオが剣の柄に指先を伸ばせば、それを止めたのはそっと伸ばされた細い少女の指先だった。 「ああ、いいよ、大丈夫。ごめんね、ボクのお客さんだから」  その時ミフェリオが驚いたのは、少女の指先が己の手に触れるまでその動きに気付かなかった事、だ。先ほどから驚くほどに気配が読めないのだ。間近に居るはずなのに、そこに存在しないような。酷く、変な感覚に陥る。しかしミフェリオの感覚は狂っている訳ではないのだと言わんばかりに、坑道の奥から感じた気配にミフェリオは顔を上げる。 「! ウィル!」  音もなくその場に着地したのは、何かから逃げてきたかのように少し息を切らせたウィルオンだ。その名を聞いて当然アルティカも顔を上げては名を呼ぶと、ウィルオンは後方を確認してから顔を上げた。 「アルティカ様、ご無事……のようで?」 「良かったウィル、無事だったか!」 「ええ、まぁ、」 「―――アルティカ?」  不意に、ウィルオンが口にした名を誰かが復唱した。その声にウィルオンは勿論、名を呼ばれたアルティカはまた視線を移す。その先に見えたのは驚いたように丸められた黄色の瞳であり、その顔を見ようと少女は一歩を踏み出す。顔を覗き込むように角度を変えてアルティカを見上げる少女は、はて、一度でも会った事があるだろうか…いいや、少なくともアルティカは記憶にない。 「…キミ、もしかして…アルティカ・キルスカ?あの、フェナルド・キルスカの息子の?」 「へ……え?なに…なんでお前も俺の親父のこと知って…?」 「………ああー!なるほどね、そっかそっか、そう言うことか!」  刹那、少女は振り返ることなく背後から斬りかかって来た兵の一人に対して抱えていた動物を放った。それが全ての合図だったらしい、一瞬眩い光に包まれると、ぐわ、とその光の中から異形の者が大きな口を開けた。形容し難い音が、聞こえた気がした。しかしそれを見る必要はないのだ、と少女が腕を伸ばしてはアルティカの頬に触れた。反射的に剣を抜こうとしていたミフェリオとウィルオンの瞳に、赤い赤いそれが飛び散ってはその先に見えた青い空を穢す。一瞬の沈黙の世界は、異様な世界だった。その中で唯一、ヒュ、と空気を切って動き出したのは人の一部を喰らったばかりの何か、だ。それを見せてはならない、とアルティカの腕を引っ張っては自身の胸元に青い瞳を押し込んだのはミフェリオだ。それが正しい、と少女がミフェリオにアルティカを託すかのように、触れていた頬から指先を離しては肩越しに振り返る。次々と赤い海を生み出しては繋げてゆくソレを黄色の瞳が見るも、まるで興味がない、のだろうか。体の向きを変えながら、そっと黄色の瞳が三人を見やれば、酷く申し訳なさそうに微苦笑を浮かべた。 「ごめんね、キミ達には何の罪もないのに巻き込んでしまったね。けどもう大丈夫、此処から先はボク達の仕事だからね」  ス、と細い指先が伸ばされる。不思議とその指先に、恐怖を覚えた。何故だろう、その指先は開けてはならない扉を開けた気がした。称するのであれば、そう―――異界への扉、だ。ずるり、と何もない空間から突如現れたのは、爪、だろうか。長く細く、人間の首など容易く斬り落とせるだろう爪が三本…否、六本。空間から覗き込むように顔を見せたのは、狐だろうか。 「―――自由に壊して良いよ。けど大事な証人だ、喋れる程度には生かしてね」  直後、鉱山の入り口方面からの悲鳴も重なっては、辺りに不協和音が生み出され、響き渡る。それを遮るように、ぎゅぅ、とミフェリオがアルティカの耳を塞ぐ。強く、強く、聞かなくて良いのだと。 「この、反国家主義の化け物どもめ!!」 「馬鹿ッ、止め」  それは誰だったろうか。咄嗟にウィルオンがその者の運命を予知して、声を上げた。相手の力量もまともにはかれない誰かを、哀れだと思ったのだろうか。いいや違う、分かっていたはずだ。誰かの言葉通り、化け物としか言いようのない異形の者を従えるその存在に手を出せば、どうなるかなど。ウィルオンの制止の声を全て浚ったのは、その頬を過ぎった風だった。ぶわ、と少し遅れてその風はウィルオンの後ろ髪を強く靡かせた。異形の者よりも強い強い破壊の音が、響いた。その音を傍で聞いたはずの黄色の瞳は、実につまらなそうにそれを見ていた。少女が靡かせた長い飴色の髪の奥で、深紫の短い髪が入り混じって絡む。つまらなそうだった黄色の瞳が、深紅の瞳を見て瞬いた。 「リク!おかえり、キミにしては随分と時間が掛かったね?」 「………オメーなァにしてんだ。お気に入りの服が汚れてもしらねェぞ」 「ふふっ、リクに会いたくって来ちゃった」 「来ちゃった、じゃねェよ。シバくぞ」  ト、とその場に着地したのはリクであり、引きちぎられた鎖と綺麗な素足が赤く赤く染まる。酷く呆れたような深紅の瞳が、ふ、と三人を見て複雑そうに歪められた。やれやれ、と言った様子で息を吐き出しては暴れ狂う異形の者達を見る。 「………やりすぎだ、ゼノ。もォ十分だろ」 「…足りないよ。だって、そうでしょう?リクだってまだ、壊したりないでしょう?遊び足りないでしょう?」 「ゼノ」 「だって、そうでしょう?こいつらは、ボク達の大切な仲間の、フェナルドの子を」 「―――ゼノ」  三度、その名は繰り返し呼ばれた。最後は特に強く、その黄色の瞳を真っすぐ射抜きながら。ふ、と深紅の瞳に言葉が吸い込まれるかのように、少女は沈黙した。二呼吸程の沈黙の後、少女は一度黄色の瞳を伏せた。再び細い指先が持ち上げられると、ス、とその場を包み込んでいた異様な世界が消えた。途端、呼吸の仕方を思い出す。 「…っ…アキ?…アキ、アキっ!?」  同時に両腕に伸し掛かる重みに、ミフェリオは目を覚ます。名を呼びながらアルティカを見下ろせば、ずる、とその身体は脱力していく。支えようとする両腕に力が入らず、ウィルオンが慌てて駆け寄ってはミフェリオも含めて二人を支える為に腕を貸した。顔を覗き込めば、単なる気絶、だろうか。呼吸もある、体温もある、外傷もない。それでもなお、ウィルオンが腕を伸ばしてミフェリオを止めたのは正解だ。 「止めろ、ミフェリオ。大丈夫、彼らは敵じゃない、むしろ味方だ」 「…っ…何を根拠にそんな」 「"反国家主義"に属する人間だからだよ」  その存在自体が危険であると判断したミフェリオもまた、正しいと言えば正しい。今此処で二人が彼らを相手に戦ったとして、勝てる可能性は万一にもない。それは、ミフェリオも分かっている。しかし今目の前に居る二人の素性が分からない以上、ミフェリオが彼らを認める事はない。 「リクに、ゼノ…か。はは、そりゃ聞き覚えのある名前な訳だ」 「……―――……」  だが、ウィルオンはようやっと思い出していた。故に黒い瞳は彼らを恐れながらも、真っ直ぐ見つめていた。ウィルオンの言葉を聞いて、ミフェリオもまた思考する。黒い瞳が一度、ミフェリオを見る。この国に住まう者ならば一度は聞いた事があるはずだ、とそう訴えたのだ。その名を、脳裏で繰り返す。 「………ちょっと待て、まさか、」 「ああ。"反国家主義"三本柱の一本、戦闘民族ファエール…その頂点、ゼノ・ファエールと、彼の護衛のリク・ファエール」  たどり着いたその名を、三回ほど疑う。確認するかのようにウィルオンを見れば、彼は答え合わせのように二人の名を言い当てて見せた。集う視線と彼等の言葉に、リクが深紅の瞳で肩越しに振り返り、ゼノと言う名を持つ少女…否、少年が黄色の瞳を開いた。 「二人とも、旦那様とテオさんと同じ―――この国が誇る"称号所有者"!」  "称号"、それはこの大陸において特別な意味を持ち、極めて優れた才や力を持つ者に対し与えられるものだ。特にそれで新たな力を得るという事はないが、"称号"は非常に強い権力を持ち、時には国家に対してさえ発言力を持つ。歴史上の中でも"称号"を与えられる者は非常に数が少なく―――"称号"は、一人一人に合わせたものを与えられると言う。 「……―――…ォお。そういや、オレらも一応"称号所有者"って括りだったな」 「もう昔の話でしょ?関係ないよ。フェナルド達も"要らない"って直ぐに国に返還してたし」  "武闘家"リク・ファエール、"召喚士"ゼノ・ファエール。彼らはかつて、"バルデナットの戦い"に参戦した六英雄のうちの二人である。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加