333人が本棚に入れています
本棚に追加
まっすぐ僕を見てくる藤岡君の視線が痛くて、右手で口や頬を隠し、視線をずらした。
「高崎、こっち見て。」
藤岡君は僕の手を取って、キスをしてきた。
「えっ!?」
「はは、もっと赤くなった。」
「ちょ、ふ、藤岡君!」
「ははっ、可愛い。……高崎、好きだよ。」
「……うぅ、わ、分かったから……」
「もう観念して。俺、絶対付き合うまで諦めないから。」
「なっ、なんで、そんな……」
「俺の全部を愛してくれるのは高崎だけだから。」
藤岡君の全部……。というか、僕が藤岡君のこと愛するのって確定なの……?僕は……この気持ちが恋愛感情なのか分からないけど、藤岡君は分かってるのかな……。結局、人任せなのかもしれないけど、それでも、藤岡君が、絶対に僕が藤岡君を愛してあげれるって確信してるんだから、……信じてもいいのかな……。
「あ、の……、僕は……」
「うん」
「えっと……」
「うん」
「そ、の……」
「……高崎、俺と付き合ってくれますか?」
あ……。僕が返事しづらいから、また告白してイエスかノーの答えを待ってくれてる。……やっぱり、優しい人だ。僕は……藤岡君のそーゆーとこが……好き。……僕も優しさに甘えてないで、勇気出さないと……。
最初のコメントを投稿しよう!