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俺の部屋のベッドに二人して腰かけて照れてしまうのはなんでだろう。
別にはじめてってわけじゃないのに。
はじめてどころか、ミモザとしたエロいことが俺の頭の中を走馬燈のように駆け抜けていった。
「なんか、最初にした日のこと、思い出す」
俺がぼんやりしていたからだろうか、ミモザがぽつり言った。
「クリスマスの夜っていうか、次の日っていうか、ここでお前と、最初にヤった時のこと。あれが、はじめてだったんだよな」
「ああー……。うん。最悪なはじめてにしてごめん」
「まあ、最悪だったけど」
ミモザはふっと笑って、俺の肩にもたれてきた。
「あれがなければ、俺とお前がこんな関係になることもなかったんだよな。こんな関係に。まさか、三輪と、恋人同士になるなんて、思いもしなかった」
頬を染めるのでたまらず、俺はミモザをベッドに押し倒した。
「ほんとにな。あの時と今は、全然違う。好きだよ、ミモザ」
キスをして、パジャマを脱がしていく。
あの時と今は本当に全然違う。ミモザの身体が細すぎることも、その胸の内に秘めていた弱さも強さも知ってる。
「ふっ、ぅんっ」
胸の中央にある薄い桃色を指でいじったり、舐めたりしていると濃くなって固さを増す。
ミモザは乳首が弱い。
「あっ、はぁっ」
吸いつくとそれだで甘い声をあげた。
胸の尖りを舌先でつつきながら、脇腹や背中を撫でる。
しっとりと水気を含んだ肌は柔らかくて気持ちいい。
身体の線をなぞりながらその手を少しずつ下ろしていき、ズボンを引き下げる。下着の上からでもすでに存在感を露わにしているそれを指でつついた。
「あっ、三輪、やっ、もう」
それだけの刺激で辛いのか、すでに腰まで揺れている。
潤んだ目で見つめられるとくらくらした。
「ミモザ、エロくなんの早すぎだから」
「ちがっ、俺は別に、エロくな、いっ」
下着を下ろすとぷるんと弾けたそれを俺は口に含んだ。
「へっ、えっ? やっ、三輪。ちょっと、待って」
ミモザが慌てたような声をあげる。
それでも俺は先走りの汁を舐めて、口の中で固くなっているそれをしごいた。
「やぁんっ」
ミモザの腰が跳ね上がる。俺はその腰を両腕で抱え込んで続けた。
とろとろとミモザからあふれ出る蜜を夢中で飲み込んで、さらに舌と唇を使って上下に擦りあげた。
「やぁっ、だめ、それだめっ。あっぁっ、出ちゃう、からぁ。みわっ、もっ、出ちゃうっ」
ミモザは必死に俺から逃れようとしたが、結局そのまま俺の口の中に放出した。
出されたものはすぐに飲み込んでも、後味が悪い。ミモザから口を離して咳き込んでいると、半身を起こしたミモザが覗き込んできた。
「バ、カ。なにやってんの。あんな苦くてまずいのに、まさか、飲んだの?」
「あー、まあ、味は微妙だな。でも、飲み込んじゃえばたいしたことないかも」
「ダメだよ。二度としないで」
「え? なんで? 気持ちよかったでしょ?」
「そういう問題じゃない。俺の体内にあったものを飲んだりして、三輪まで、病気になったら、どうするんだよ」
やけに切羽詰まった顔をしていると思えば、そんなことを心配したらしい。
「大丈夫だから。精液飲んで病気が移るなんて聞いたことないし」
「知らないだけかもしれないだろ」
「じゃあ、ちゃんと調べるから。それで安全だったら、またしてもいいでしょ?」
ミモザはなんとも言えない顔をした。
俺はミモザの頭を撫でた。
「俺、ミモザに気持ちよくなってほしんだ。ミモザが気持ちいいと感じることなら、なんでもしたい。だから、そんな顔しないで。もっと触らせて。続き、してもいい?」
ミモザは俺の胸に頭を擦りつけて頷いた。
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