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俺は上のパジャマも脱がせると、背中を撫でて、背骨沿いに手を滑らせていった。
肉の薄い臀部を揉みながら、もう片方の手でローションを取り、粘液を指にまとわせる。その指を臀部の割れ目に滑り込ませた。
「んっ」
俺の胸に顔を寄せたまま座っているミモザが小さく声をあげた。
「あれ? 柔らかい。ローションなくても指一本くらいなら簡単に入りそうなんだけど。なに? また一人でいじってた?」
「さっき、お風呂入った時、できるようにした」
「それだけでこんなやわやわになるもん?」
「…………。だって、いつ三輪とできるか、分からなかったから」
「やっぱり一人でしてたの?」
顔はよく見えない。
それでも小さく頷くミモザが、湯気が立ち上りしうなほど赤くなっているのが分かった。
俺はミモザを仰向けにゆっくり押し倒すと、両膝を曲げて開かせた。
「いつから?」
ミモザは手で顔を隠しながら視線だけを俺に向ける。
「いつから期待して、ここ、一人でいじってたの?」
ローションのとろみも相まって、ミモザの中にはすんなり指が入った。微かに動かすだけで、ミモザは「んっ」と声をもらす。
「そん、なの、いつだっていいだろ」
「えー、気になる。教えてよ」
「絶対やだ」
「ふぅん。でも、前に自分の指だけじゃイケないって言ってたし、満足できなかったんじゃない? ここ。このぐりぐりこんな風に触ったり、奥の方まで掻いたり、できた?」
「はっ、ああっ」
ミモザの腰がぴくぴく揺れるのに合わせて、前の方もまた勃ちあがってきた。
「気持ちいい? もっとしてほしい?」
「あっ、あっ、ぅん、して、もっと、して」
「素直でそそるけど、やーめた」
するりと指を引き抜くと、ミモザは「へっ?」と間の抜けたような顔をした。
俺はミモザに顔を寄せた。
「ねぇ、いつからしてたのか教えてよ。そしたらたっぷりイかせてあげる」
「なん、で、そんな。そんなの知ってどうするんだよ」
「別にどうもしないけど、知りたいだけ。ミモザとしなくなって随分経つから、いつから俺を求めてくれてたのかなーって、気になる」
ミモザは悔しそうに眉根を寄せた。
「お前ってほんと、いじわるだ。そんなに勃たせてるくせして、早く突っ込めばいいのに」
「ミモザが意地張るからでしょ。突っ込んでほしいなら、早く言いなよ」
「っつ……」
なんでミモザに意地悪したくなるのか自分でもよく分からない。
困らせるのはもうやめようと思ったはずなのに。潤んだ瞳で怒るからかわいくて……、ああ、そうか。かわいいからいじめたくなるのか。
好きな子をいじめて楽しむとかほんと悪趣味。小学生かよ。
我ながら苦笑していると、ミモザは俺から目を逸らしてぼそぼそつぶやいた。
「……なく、なって、から」
「うん? なに? 聞こえないよ」
「しなく、なってから」
「しなくなってからって、え? それって、いつのこと?」
「分からない」
「分からないって、なに? 分からないじゃ分からないじゃん」
ミモザは弱った顔で俺を見た。
観念したかのようにミモザは溜息を吐き出す。
「三輪と、しなくなってからも、俺はずっと、期待してた。だから、いつからとか正確なことは分からない。前に言っただろ。俺、三輪と身体繋げるの、好きだって。気持ちいいし、あったかいし、頭がふわふわして真っ白になって、三輪のことしか考えられなくなる」
「ミモザ、そういうこと言う時くらい、顔隠さないでよ」
俺はミモザが顔を覆っていた手を解く。
上気した頬も、潤んだ黒い瞳も、濡れた唇も全部が誘ってるみたいで、我慢できなかった。
「そう言えばそんなこと言ってたね。分かった。じゃあ、するから。いっぱい気持ちよくするから、顔、隠さないで。俺のこと見てて」
「え? あ、うん……」
俺はミモザの唇を塞ぎながら、再びミモザの中に指を挿れた。ミモザが好きなぐりぐりの部分もその奥もぐちゅぐちゅに溶かしていく。
「んんっ、んんっ」
舌を絡めて唾液を啜って、口の中と身体の中を同時にいじると、ミモザの身体が跳ねた。
「んんんんっっ―――――!」
やがて俺の掌に熱い液体がかかる。粘膜をとかされて射精したらしい。
唇を離しながら指を引き抜くと、ミモザは大きく息をしながら惚けていた。
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