夏休み

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「んっ……、うっ……、い、いたい……、も、やだ……」 「痛くないよ~。ほら、気持ちいいでしょ?」  先輩は嫌がる僕を無視して、腰を動かしてきた。 「んんっ……、うぅ……、や………」 「やだじゃないよ。気持ちいいって言うんだよ?」 「やっ……、んっ、……こわ、い…………」 「怖くないって。ほら、気持ちいいって言って」  怖くて先輩の顔は見えないけど、少しずつ機嫌が悪くなるのが分かる。先輩の指示に従うのが一番安全って分かってるけど、こんな無理矢理の行為を強いられて、「気持ちいい」なんて言いたくなかった。 「うさちゃん?聞いてんの?」 「あっ……!?」 「無視すんのはよくねーだろ」 「ごめっ……、ん゛っ……!」 「返事はちゃんとしよーね。んーと、うさちゃんの好きなとこはここでしょ?俺達、体の相性もいいね♡」 「んっ!んぁ……、やっ……、うー……」  早く終わって欲しかった。もうプライドは捨て始めた。終わってくれるのなら、本心じゃなくても「気持ちいい」って言えばいいとさっきとは違う考えが僕の脳裏にはあった。 「うさちゃん、俺のこと好き?」 「んぁっ……!すっ、すき、です……、……ん゛っ」 「どこが好き?」 「ぜ、ぜんぶ……、んんっ……、ぜんぶ、すき……」 「そっか~~♡」  先輩がデレデレした顔を僕に近づけてきたから、逃げるように顔を背けると、先輩は僕の耳を舐めて、さっきよりも早く腰を振ってきた。 「んぐっ……、んんっ……!」 「あはっ♡うさちゃんの中、めっちゃキツイから一緒にイけそう♡」 「ふっ、も、むり……」  僕がイきそうになると、先輩は急に僕のを握って、イかせないようにしてきた。もう限界に近かったし、無理矢理堰き止められてるみたいで違和感が凄かった。 「うさちゃん、もうちょっと待ってね。俺も一緒にイきたいから」 「せんぱ、あっ!んんっ!」  先輩は珍しく余裕が無さそうな顔をしながら、髪をかき分けた後、腰を激しく振ってきた。1回突かれただけでもうイきたくて仕方がなかったのに、先輩はずっと僕のを握ってくるし、僕は逃げるように腰を浮かせたけど、すぐ先輩が空いてる手で僕の腰を掴んできた。 「んっ、あ゛っ!」 「……うさちゃん少し力抜ける?」 「むっ、むり゛っ、で、……っ!んむっ!?」  先輩は急に僕の顎を掴んで、先輩と向き合うようにしてきた後、急に唇を舐めてきた。 「んんっ~~~!」 「口開けて」 「……ん゛っ!あっ!?」  口を開けたらダメな気がして、上唇と下唇に力を入れていたのに、不意打ちで先輩が腰を突き出したせいで、呆気なく口が開き、その隙に先輩の舌が入ってきた。 「ふっ……、んぅ……、あっ、ん……」  口の中から水音がするせいで、頭にも異様に音が響く感じがした。もう抵抗する力も抜けて、必死に先輩の舌に身を委ねてると先輩は急に僕の膝の裏に手を入れ、そのままお尻を突き出すような恰好をさせようとしてきた。 「あっ、まっ、いっ、いたいっ……!」 「……うさちゃん、体固くない?まぁいいや」 「え、あ゛ぁ!?」  変な体勢のせいで上手く体が動かせないのに、先輩が腰を動かしてきた。逃げることもできない状況で僕の視界が歪んでくると、先輩は僕の目の下を優しく触った後、興奮してるような顔でおでこにキスを落とした。 「ごめんね。俺も余裕ないから、ちょっとだけ我慢して」 「せんぱ、~~~~っ!?」  急に目の前がチカチカした。何が起きたのか分からず、必死に息を吸うために口を動かすと、口の中にまたヌルヌルしたものが入ってきた。 「はぁ、かわいい……、やばいな……」 「あ……、あっ、あっ……」 「あれ?イっちゃったの?」  僕の下半身を見た先輩が指で僕のお腹を触った後、指に付いた僕の精液を見せてきた。でも、視点が上手く合わず、僕がゆっくり目を閉じようとすると、先輩はまた奥を突いてきた。 「ん゛っ……!!」 「まだ寝ちゃダメ。俺も気持ち良くしてよ」 「うぅん……!あっ、む゛り……!」  気付いた時には先輩の手が僕の手をベッドに縫い付けてて、僕はただ与えられる快楽を受け入れることしかできなかった。もう何がなんだか分からず、ひたすら呼吸をすることしか考えてなかった。 「ん゛んっ!やっ……、あっ!?」 「ふっー……、一緒にイこうね」 「………うぅっ~~!」  自分のお腹に温かいものを感じながら、僕は先輩に頭を撫でられ、そこで記憶が途切れてしまった。  
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