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「声抑えなくていいよ」
そんなことを言われても、自分の気持ち悪い声を誰にも聞かせたくなかったし、なにより自分の部屋でそういうことをしてるっていう罪悪感を少しでも消したかった。
「んっ……!」
「我慢しなくていいって」
先輩がイライラしてるのも分かってるけど、どうしても声が出せずにいると、先輩が僕の首辺りを舐めてきた後、ピリッとした痛みが走った。
「あっ……!やだっ……!つけないで……!」
「は?別に恋人だからいいでしょ?」
家族にも学校の人にも愛宕先輩との関係を知られたくないのに、先輩は見えるような位置にキスマークをつけようとしてきた。
「それだけは……、ほんとに……、ゆるして、ください………」
「……じゃあ、今回は許してあげる。でも、次勝手に休んだら、容赦しないから」
もう僕が愛宕先輩に会わないっていう選択肢は無くなった。
いつの間にか登校時間も指定され、学校に着くと同時にヤンキー達に愛宕先輩のとこまで連れて行かれて、その後は1日中ずっと先輩と一緒に過ごすような生活になっていた。
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