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「爺!どこ?」
一方、ジェマは執事と森の中ではぐれいた。
彼は敵を巻くため自分が囮となって少女を逃がしたからだった。
必死に探すジェマの背後でガサリと藪が音を立てた。
「爺!」
少女が笑顔で振り返ったそこには、見知らぬ金髪の兵士が立っていた。
「やあ、君かい?龍の娘さんは?」
隊長である青年は、腰を屈めると優しく少女に微笑む。
だがジェマはこの男にアリスと同じ、【何だか怖い変な感じ】を受けていた。
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