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「マリア、三階カラ生体反応ガスル」
「かしこまりました、博士」
私は警備ロボットを蹴り飛ばし窓ガラスを割ると、バルコニーの手すりを踏み台に三階の手すりに手を掛け登った。
「マリア、コノ中ダ」
「かしこまりました、博士」
大きな窓ガラスを粉々に割ると破片をバキバキと踏み鳴らしながら中へと入った。
「ひ、ひぃぃ、お、お前は、マリア……ということは、は、博士……なのですか?」
中には警備ロボットに囲まれ護られた田所敦が腰を抜かしていた。
「アア、ソウダ、久シイナ田所」
「や、やっぱり死んでなんかなかったんだ……いつかこうなるような気はしてたんだ」
田所はこの現実離れした状況を受け入れガタガタと震えている。
「昔ト変ワラズ臆病者ダナ、ソノ怯エタ面ヲ見ルト今モ腹ガ立ツヨ」
「コンナ姿ニナッテモ記憶ハ健在デネ、特ニアノ事故ハ忘レタクテモ忘レラレナイ」
その言葉を聞いた瞬間田所は更にガタガタと震えだした。
「あ、あの軍事兵器の実験は予期せぬ事故だったんです、あれは誰も悪くない……」
「予期セヌ事故? 私ノ実験ハ完璧ダッタ! ジャア何故失敗シタカ、私ノ指示ヲ無視シタ奴ガイタンダ!」
「私ハアノ放射線ガ漏レ出シ、炎ガ燃エサカル中全身ヲ焼カレ、形腕ヲ無クシ、両足モ吹キ飛ンデイタ、ソコデマリアガ駆ケツケ、目ト脳を取リ出シ、私ハ今モ生キナガラエテイル」
「今日ここに来たのは復讐ですか?」
田所は何故か落ち着いたように言った。
「察シガイイナ田所、ソノトオリダ、オ前は記録係ダッタナ、何カ知ラナイカ?」
田所は震えながら小さく答えた。
「知りません、仲間は売りません」
「ホゥ、随分ト仲間思イナンダナ、マリア、田所ノ指ヲ一本ズツ引キ裂ケ」
博士は私に躊躇無く指示を出したり
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