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数え切れないほどの物に溢れた部屋で蹲りながら、それでも私は私が生きていることを許せないままでいた。
私はずっと自分のことを「生きていてはいけない人間」だと思って生きてきた。
積極的に死にたいわけではない。むしろ私は私が自身の生を肯定することさえできれば、その他の承認など何一つもいらないとすら考えていた。
私は、私をこの世界に必要な生命だと認めてあげたいのだ。
しかしそれはいまだ叶わない妄想まがいの願い事として、私の首を密やかに絞め続けている。
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