1/1

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ

チャーハンを頼んだのに 仕事の電話がきた こんな日に限ってPCは家だ  「マスターわりぃ チャーハンめぐちゃんにでも食べてもらって」とお代を払って帰ろうとすると 電話が聞こえてたのかめぐちゃんが 「私今日ラストまでだから 終わったらチャーハン届けようか?」と言ってきた 確かに家に食いもんないし 口はチャーハンになっちゃってるから コンビニって気分じゃない しかもめぐちゃんが届けてくれるとか願ったり叶ったりだ  「宗くんち帰り道の途中だし」 単なる好意だろうけど 口元が緩んでしまう マスターや奥さんと付き合い長くて良かった 「そうしてもらう 宗ちゃん?」奥さんに聞かれて 「あぁ 俺的にはかなりありがたいけど本当にめぐちゃんは大丈夫?」と一応と言う感じで確認をとる 「大丈夫だよ 宗くんチャーハン好きだもんね」かわいいかよ! 「じゃ お言葉に甘えて」よろしくお願いしますと カウンターにお代をおいて 家に急いだ 仕事も一段落してPCを閉じたとき  ピンポーン とチャイムがなる ちょっと緊張がはしる ドアをあけると やっぱりめぐちゃんだ 「お待たせしました」いい笑顔だなぁ 「チョーいいタイミング 悪いね ありがとう」 ふと見ると俺のチャーハンの他にもう1つ袋を持っている 「もしかして めぐちゃんの分?」と袋を指すと 「うん 私も今日は賄いもらって来ちゃった」と笑った 「じゃ良かったら一緒にたべない?」  俺テンション上がりすぎだろ?いきなり誘ってしまった  「い いや お茶くらい出せるし ほ ほら 俺一人で食べるより一緒の方がいいかなぁっていうか」はぁ俺何いってんだろ 「いいの?」めぐちゃんは明るい声で  「私も1人で食べるの味気ないし おじゃましちゃおうかな」と続けた 心のなかで『よっしゃ!』とがっつポーズをした 「飯食ったら お礼に家まで送るよ」 「え?」 あっしまった また爆弾落としちゃった
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加