窮地

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---- 『泉?見つかりましたか?』 「いや、まだ。この地図でみるとさ、この山から抜けれるような道は二本だけだな?」 『ええ。他の地域に抜けれる道は1本ですね。中に私有地があるみたいですが、それ以外は入れるはずです』 私有地ね… 山の方は草が茂っていて視界は悪い。 雨が少し止んできたが、地面のぬかるみは酷い。足跡は…かなりついている。 「数人メンバーよこしてくれ。強さで選んでくれ。指示は出すから」 『ええ、わかりました。私はここから情報を調べてみます。』 さて きっとこっちの道で合ってるはずだ。 「おい、朔!響と引き返して、俺が行った方の道にこい。多分こっちだ」 『え?まじ?』 揉めた後がある。ここだけぬかるみが、深くえぐれてたり、おかしな方向の足跡もある。 まだ新しい 『待って!こっちにも、何か…おかしな奴がいる』 ? 『おい、響!』 朔との電話が荒れる 何かガタガタと音もなり、朔から返事もなくなった ちっ どうなってる 「おい!朔!響!大丈夫か?」 声をかけても返事はないが、電話は切れていない。このままスピーカーにして行くか 俺も早く探してやらないといけない 朔と響が二人揃ってて誰かに負けるわけがない。 だから大丈夫 しかし どれだけ探しても手掛かりになりそうなものは、見つからなかった。 こんな場所じゃ…目撃情報もない。 「どこだよ、杏」 結構時間が経ったか?新からも情報はないし、朔と響とも連絡がつかなくなった。 あと探してないのは、この私有地。 目の前にフェンスで覆われた何かの施設がある。ここは入れないようになってるし、私有地看板もある。 でもあとはもう、ここしかない。 「新?地図にある私有地入るから、そこに来るように言ってくれないか?響と朔にも。電話繋がらなくなった」
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