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テマリの休日
ドスン!
「ぐえっ!」
「おっきろー!サジ!テマリ!」
重みと衝撃を感じ、幸せな眠りから無理矢理起こされたオレはその元凶を手探りで捕まえる。
「テンテン!プロレスで起こすなっていつも言ってるでしょ?」
この子、テンテンはパンダの亜人。兄さんの子供。
「あぁ…おはよう、テンテン」
一緒に寝ていたサジも起きる。
「あーっ!サジ!仲良しいっぱい!」
テンテンが指差すのは裸で寝ていたサジの胸。
そこには昨日オレが付けたキスマークがたくさん。
「ん、んー…そうだな」
サジはベッドから起き上がると服を着始める。
「テマリも早く!着替えて!
今日なんの日か分かってるよね?」
「分かってるし。
兄さん達の番記念日だよね?
それで兄さん達は1日お泊りだからオレとサジとテンテンでシーサイドパークに行くんだろ」
シーサイドパーク。
此処から電車で1時間くらいのとこにある大型遊園地。
「ピンポーン!
分かったならほら、着替えて着替えて!
朝ご飯逃げちゃうよ?」
「テンテン、朝ご飯は逃げないぞ。
ほら、行くぞ」
サジがテンテンを片手で抱え、反対の手で自分の腰をトントン叩きながら先に部屋から出て行った。
(昨日もいっぱいしちゃったからなー)
悪いなーとは思うんだけど、サジが好き過ぎてついつい。
「さて」
オレはお気に入りのTシャツを着て、サジ達の後に続いて1階に降りる。
「おはようございます!」
「あ、おはようテマリ君」
「やっと起きたかー。さ、食べよう」
サジの兄さんの、白熊Ωのピリカさんとオレの兄さんの、ハチワレ猫αのコマがオレの挨拶に答える。
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