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「―――やめろ…!」
紫雨は目を瞑り、目の前の光景から顔を逸らした。
「おいおい、見てなくていいのか?」
篠崎が笑う。
「俺のこと、好きだったんだろ?」
言いながら自分のベルトを緩め、チャックを下ろす。
「ほら、ちゃんと見ろ。これからお前の中に入るのは、林でも牧村でもない。俺なんだぞ」
紫雨のむき出しになった入り口に、熱いものが押し当てられる。
「―――っ!」
嫌だ……!
紫雨は瞼をきつく閉じた。
あいつが―――。
林が―――。
せっかく忘れさせてくれたのにーーー。
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