1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
爆発、それは産声だ。
火山の噴火や隕石の衝突。
大規模な爆発の起こる所にドラゴンは発生する。
ドラゴンは産まれたと同時に世界へと咆哮を上げ、そのひと声で国が半壊する。
一歩を踏み出せば大地は抉れ、翼を開けば空は広く闇に覆われる。
ドラゴンは巨大だ。
太陽も月も無い夜はドラゴンのもたらした暗闇。
ドラゴンはそうして世界から灯りを奪う存在だ。
そして、ドラゴンは人を喰らう。
古い伝説の描かれた遺跡の本を閉じた。
ドラゴンを神格化し作られた古代の遺跡ドラゴニア。
そこには御神体であろうドラゴンの骨と、そのドラゴンの前に鎮座するミイラがある。
そのミイラはこの文献によれば、太古のドラゴニアの歴史を作った英雄のドラゴンキラーの一人だったという。
そのミイラは腕輪を1つ身に付けているだけで、それ以外の物はない。
外で爆発が起こった。
このドラゴニアはドラゴンを神格として祀るだけあって、活火山の側にある。
急ぎ避難が必要だろう。
最初のコメントを投稿しよう!