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私は、恥ずかしさのあまり、フイッと、悠斗から 目を反らした。
「べっ…別に、好きなんて、言ってないもん…。」
本当は、悠斗のことが好きなのに、嘘をついてしまった。
悠斗は、そんな私の答えを聞いて、クスッと笑った。
「なっ…何で、笑うの!?」
「だって、お前、今、嘘ついただろ!?」
「えっ!?」
私が、驚いた表情で、悠斗を見ると、悠斗は、 じっと、私の顔を見ていた。
「べっ…別に嘘なんか…ついてない…。」
私が、そう言うと、悠斗は、また、クスッと笑った。
「お前さぁ…嘘つくと、まばたきが増えるんだよ!!
俺は、お前を、ずっと見てきたんだから、それくらい分かるよ!!」
悠斗は、そう言うと、優しく微笑み、私の頭を、 そっと撫でた。
「じゃっ…じゃあ…私の気持ちくらい…聞かなくても…分かるでしょ!?」
私は、そう言うと、さらに恥ずかしくなって、悠 斗の手を払いのけた。
「分かってる…つもりだけど…ちゃんと…悠音の口から聞きたいんだよ!! 」
悠斗は、そう言うと、すごく真剣な顔をして、私を見つめた。
「なっ…何言ってんの!! 今、遅刻しそうなのに…!!」
私は、そう言って、悠斗から、目を反らした。
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