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そしたら、悠斗が、嬉しそうに、私を見てきた。
「悠音、何?
もしかして、俺に、見とれてんの?」
悠斗が、ヘラヘラ笑って、私の顔を覗き込んだ。
「ちっ…違うわよ!!
何で、私が…悠斗になんか、見とれるのよ…!!」
私は、そう言って、フイッと顔を反らした。
そんな私の顔を、また、悠斗が、覗き込んだ。
「また…そんな意地張って…かわいいなぁ、悠音は!!」
悠斗が、そう言って、クスクス笑った。
「何なのよ…もう…。
私、先に、行くからね!!」
私は、そう言って、悠斗の手を振り払って、走り出した。
私は、中学の時、陸上部に入っていたから、足が早いから、悠斗は、ついてこれないと思ったの。
だって、悠斗は、小さい頃から、足が、遅かったから…。
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