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そんな私達の横を、猛スピードの車が、走り去った。
「…ハァ…。 何が、大丈夫なんだよ!!
…っぶねぇな…ったく…。」
そう言って、真剣な顔で、私を見つめる悠斗…。
“小さい頃とは違う…大きな体…。
同じくらいだった身長が、いつの間にか、私より大きくなって…見あげなきゃ、ちゃんと、悠斗の顔が見れない…。
私を、抱き締める腕の力強さ…。
小さい頃は、こんなに力強くなかったし、こんなに、手も大きくなかったのに…今じゃ、私の体 を、しっかり支えられるくらい大きな手…。
悠斗…いつの間にか…めちゃくちゃ、かっこよくなってたんだ…。
そりゃ…モテるはずだよね…。”
私は、そう心の中で呟きながら、じっと、悠斗を見上げた。
私の胸が、ドクン…ドクン…と、うるさいくらいなり始めた。
今までも好きだったはずの悠斗に、もう一度、恋をした…。
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