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第一章 高校教師
夢だった、教師になることができ…
俺、森本悠人は私立高校の英語教師として務めることになった。
教科のみの担当ではなく、クラスも受け持つことができ、普通科クラス30人の一年生になったばかりの生徒を抱えることになった。
「おはようございます。」
「おはようございます。森本先生は…。」
「あ、英語ですよ。」
「そうでしたね。」
「そんな感じに見えませんか?」
「…まあ。」
隣の席が、美術専門科クラスのいかにもというベテランの先生だった。
「僕、童顔ですしね。この間、着てきた紺のスーツが制服と同じ色で先生どこいるか、わからんって…早速いじられましたよ。」
「…いい武器じゃないか。」
「ええ、まあ。」
見た目といっても、俺とは違う武器を持っているヤツもいた。
二年生のクラスを受け持っている、情報処理科担任の同僚のコイツ。
「なに?怒られてたのか?」
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